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ユリ 10球入り

2,500円(内税)

ユリについて
ユリ(百合)は、ユリ科ユリ属の植物で、花姿や草姿、開花期などがさまざまで、多くの園芸品種があります。


北半球のアジアを中心にヨーロッパ、北アメリカなどの亜熱帯から温帯、亜寒帯にかけて広く分布しており、原種は100種以上、品種は約130品種(アジア71種、北アメリカ37種、ヨーロッパ12種、ユーラシア大陸10種)を数える。日本には15種があり7種は日本特産種、 山岳地帯を含む森林や草原に自生することが多く、代表的な種に、ヤマユリ、オニユリ、カノコユリ、ササユリ、テッポウユリ、オトメユリなどがあり、庭植え、鉢植え、切り花に加え、ゆり根を食用にするなど、さまざまな楽しみ方があります。ひときわ大きな花がユリの特徴で、庭植えや鉢植えでの栽培のほか、切り花として楽しむことも一般的で、夏場での花もちがよいことから、この時期に贈る花として人気があります。


交配してつくられた品種には、大きく分けて、オリエンタル系(オリエンタル・ハイブリッド)とスカシユリ系(アジアティック・ハイブリッド)の2つの系統があり、このほかテッポウユリ系やササユリやヒメサユリなどの野生種がよく栽培されています。晩夏に咲くタカサゴユリは台湾原産ですが、日本の道端などで旺盛に繁殖しているのをよく見かけます。
球根は外皮で覆われていないため乾燥に弱く、市販される球根はピートモスやおがくずなどに包まれています。球根の下から根がよく伸びているものがよい球根で、鱗片が乾燥してしなびている球根は選んではいけません。購入後は球根を乾燥させないよう速やかに植えつけましょう。




花言葉
白いユリの花言葉は「純潔」「威厳」「甘美」です。フランスでは白い百合に聖母マリアの純潔のイメージを重ね、「清浄」「高貴」「無邪気」の意味があります。ちなみに、キリスト教圏で白い百合は「マドンナ・リリー」とも呼ぶことも一般的です。

また、ルイ王家の紋章が百合であることから「偉大」「栄華」「誇り」「高慢」「自尊心」の花言葉もあります。


ピンクと赤色のユリの花言葉は「虚栄心」です。伝説によれば、キリストの磔刑の際に、ユリはキリストをなぐさめようと、花を高く上げていたということです。この行為が分に過ぎるというわけで、虚栄心の花言葉の由来になったと伝えられます。


黄色いユリの花言葉は「偽り」「不安」「陽気」です。英語では陽気の花言葉を「I’m walking on air(天にも昇る気持ち)」などと表現します。


黄色いユリの花言葉には、ネガティブな意味合いのものもあるので、黄色いユリの花を贈る際は気を付けましょう。


オレンジ色のユリの花言葉は「華麗」「愉快」「軽率」です。愉快という花言葉には、黄色いユリの花言葉に通じるところがあります。軽率という花言葉は、豪華な印象のオレンジ色のユリの花に似合わないと感じる人もいるかもしれません。しかし、受け取る人に不快な思いをさせる可能性があるため注意しましょう。


日本でのクロユリの花言葉は「呪い」「復讐」です。これは、戦国時代の悲話に由来します。あるとき、戦国武将の佐々成政の側室の「早百合(さゆり)」が妊娠しました。しかし、別の相手の子ではないかと噂が立ち、佐々成政は早百合を殺してしまいます。このとき早百合は、「立山にクロユリの花が咲いたなら、佐々成家は滅亡するだろう」と呪いの言葉を残したと言われています。


一方、アイヌ民族の間でのクロユリの花言葉は「恋」です。アイヌには、好きな相手に気づかれないようにクロユリの花を残しておき、もし相手が花を手に取れば恋が結ばれるという言い伝えがあるからです。


ちなみにクロユリは黒いユリではなく、ユリと同じユリ科ではありますが属が異なるフリチラリア(バイモ)の仲間です。


以上から、球根で求婚するのには、白い色がお勧めになります。



育て方
ユリの栽培に適した日当たりは品種によって違います。テッポウユリ系、スカシユリ系、ヒメユリなど葉の細いユリは、日当たりのよい環境を好む品種です。一方、オリエンタル系のように葉が広い百合は、明るい半日陰を好みます。


どちらも梅雨明け以降は、直射日光を避け、できるだけ涼しい環境で育てます。ユリは鉢が日光に当たって根が高温にさらされるのを嫌うためです。また、ユリは水はけのよい土壌が適しています。排水の悪い場所で庭植えする場合はレイズドベッドや花壇に高植えにするとよいでしょう。


庭植えの場合、植えつけ後に水やりをした後は雨に任せます。また、鉢植えの場合は土の表面が乾いてきたタイミングでたっぷり水をやりましょう。開花後も葉が枯れるまで同じように水やりを続けます。ユリの球根は乾燥に弱いので、土を乾かし切らないように注意しましょう。


植えつけの際に緩効性化成肥料を規定量、土に混ぜ込んでおきます。鉢植えの場合は2週間に1回程度、液体肥料を与えます。開花後は残った葉で光合成をして球根が太っていく時期なので、葉が落ちるまで肥料を与えましょう。


鉢植えの用土として適しているのは、園芸品種であれば、ホームセンターなどで販売されている草花用培養土でかまいません。野生種の場合は、腐植質と砂質土壌が多く含んだ粘土質土壌を使います。配合は品種によって異なるので、わからない場合は詳しい人のアドバイスを受けましょう。


庭植えの場合は深さ30cm、直径30cmの植え穴を掘り、土に腐葉土や牛ふん堆肥を混ぜ込んでおきます。10cmほど土を植え穴に戻し、その上に球根を置いて残りの土を埋め戻します。ユリは球根の下部から出る下根(したね)のほかに球根から出た茎の側面から上根(うわね)を出します。植える深さが浅すぎると上根が十分に張らないので、浅植えしないように気をつけましょう。鉢植えの場合も10号(直径30cm程度)の大きめの鉢に深めに植えつけます。


落葉後に掘り上げてみて、新しい球根が出てきていれば切り分けて別株として育てることができます。種類によっては葉のつけ根などに木子やムカゴができるものもあり、これを土に植えつけておくと新しい株をつくることができます。タネが取れればタネまきすることもできますよ。




※写真は開花時のイメージです。
保存環境や栽培方法によっては発芽しない場合がございます。